エンバーミングの始まりは古代におけるミイラにまで遡る事ができる。だが、近代エンバーミングが急速に発展する契機となったのは1860年代アメリカの南北戦争であるといわれている。当時の交通手段では兵士の遺体を故郷に帰すのに長期間を要したため、遺体保存の技術が必要とされ発達した。エンバーミングはアメリカやカナダのほとんどの州と、フランスやイギリスの一部ではごく一般的な行為であり、死→エンバーミング→葬儀という流れが確立している。特にアメリカでは州法で移動距離によってエンバーミングを義務づけるなど、州レベルの法整備がなされており、州法によりエンバーマーの教育・資格制度も整っている。ただし、州法にもとづく試験と資格のため、資格の発行権者は州知事もしくは州の衛生担当者であり国家資格ではない。そのため、州単位でエンバーミングに関する考えがまちまちであり、州法で資格やその他の規定をしていない州も存在する。また、アメリカでは土葬率の非常に高い南部地区のエンバーミング率は95%以上だが、大都市部や西海岸地区、ハワイでのエンバーミング率は大きく低下してきており、アメリカでの火葬率の上昇にともない、アメリカ全土でのエンバーミング率は低下の一途を辿っている。
一方、日本ではエンバーミングの風習もこれを想定した法規制もない。これは、今日の日本では遺体の最終処理は99%以上が仏教の影響により火葬であり(アメリカのネバダ、アラスカ、ハワイ、ワシントン州などでは火葬率は60%であるが、キリスト教プロテスタント教会保守派の影響が強い中南部の州では火葬率は5%程度)、また狭い国土ゆえ輸送時間も欧米に比して短く、欧米ほど長期保存の必要性や感染症蔓延のリスクがないためであるといわれている。
キリスト教では最後の審判に際しての死者のよみがえりの教義を持つため、キリスト教会の見解として火葬を禁止してきた。しかし、1913年にはチェコ・カトリック教会、1944年に英国国教会、1963年にフランス・カトリック教会が「火葬は教義に反しない」と火葬を認めた。これに遅れて、1965年にはローマ・カトリック教会が教令1203条の「火葬禁止令」を撤廃し、バチカンの正式見解として「火葬は教義に反しない」としたため、地域による格差はあるものの徐々に火葬が許容されつつある。
※欧米で遺体を消毒、保存処理を施し、また、必要に応じて修復し、長期保存を可能にしようとする技法。日本語では死体防腐処理、遺体衛生保全などと翻訳される。土葬が基本の欧米では遺体から感染症が蔓延することを防止する目的も含まれる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
エンバーミングは欧米と日本では明らかに違うのですね。
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